中国の住宅はまさにバブルといっていい状態です。上海は、アパート日本でいうマンションが雨後の筍のごとく立っている。高いものでは1億いや10億円というものまで出現している。上海のマンションは最近では差別化のため内装を施したものもあるが、大部分は内装もなく、いわゆる「裸売り」がほとんどである。玄関ドアを開けると中はなにもなく、内装用のドア、洗面所、台所、便所などすべて、買った持ち主がつけることになる。持ち主は近くのDIY店で、必要な物を買い、取り付けを業者に依頼し、取り付けてもらうことになる。上海のマンションは高層ものが多く、40階以上のものも多く、上海の新規建物の多くがマンションで、こんなに需要があるのかと思う。毎年マンハッタンが1つづつ新たにできるような状態だ。マンションのうちには、夜に光がつくのが10%に満たない完全に投資用のものも多い。日本のバブルどころの話ではなく、値段が上がるから買い手がつく、買い手がつくから建設が進む、という循環が完全にできあがっており、米国のサブプライムによる住宅バブルのようなバブル崩壊が起きないことを祈っている。
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