スペインの新築住宅のうち約70%がフラット、日本で言うマンション、アパートタイプである。戸建住宅は30%と以外に少ない。また、フラットでも日本のように高層マンションはほとんどなく、10階以下ほとんどを占める。そのため、それ程大きな風圧のないため、フラットのほとんどで窓には窓シャッターが付けられている。この窓シャッターは防犯というより、日よけ向けで、スペインのように日差しの強いところでは必須アイテムとなっている。
未だに住宅ブームが続いているスペインである。
スペインの新築住宅のうち約70%がフラット、日本で言うマンション、アパートタイプである。戸建住宅は30%と以外に少ない。また、フラットでも日本のように高層マンションはほとんどなく、10階以下ほとんどを占める。そのため、それ程大きな風圧のないため、フラットのほとんどで窓には窓シャッターが付けられている。この窓シャッターは防犯というより、日よけ向けで、スペインのように日差しの強いところでは必須アイテムとなっている。
未だに住宅ブームが続いているスペインである。
スペインは、住宅建設が活発で、人口4千万人に対し、大体年間50万戸の住宅着工がある。因みに日本は、人口1.2億人に対し、年間110万戸、人口当たり着工戸数でみると、日本が0.009に対し、スペインは0.012と3割以上多いことがわかる。一般に欧州はしっかりした建物を建て、長く使うことが多いことから、人口当たりの着工戸数は少なく、日本の1/3程度といわれている。また、米国は、人口は日本の倍で、新築着工戸数は日本とほぼ同じであるから、人口当たり着工戸数は0.005である。なぜ、スペインではこんなにたくさんの住宅が新設されるのだろうか。ひとつには経済的に発展する余地が他の欧州特に、ドイツやフランスに比べると高く、その分経済成長率の高いのが原因している。また、スペインは外国、イギリス、ドイツ、フランスなどの人向けの別荘需要が顕著で、多くの別荘が建てられているのがもうひとつの理由である。
オランダの名物のひとつにキャラバンがある。
自動車に宿泊用のキャビンを牽引して、欧州各国を走り回る。こうした、キャンピングカーをキャラバンと呼んでいる。とくに、春から夏にかけては大変盛んで、老夫婦が多く、安い費用で、旅行を楽しんでいる。ドイツではこうしたキャラバンをよく見かけ、アウトバーンをゆっくり?(といっても120キロくらいは出している)運転するので、余り評判がよくない。
また、オランダの海岸、海水浴場には、2〜3坪の短期滞在用の海の家がところ狭しと立ち並んでおり、ひとつの海水浴場に1000以上の海の家が立っている。こうした海の家も安く海水浴を楽しむ、知恵であり、オランダ人気質を表している。
オランダといえばチューリップで有名だ。
5月にはオランダで「チューリップ祭り」と呼ばれるチューリップの展覧会のようなものが開かれる。とにかく、広い敷地にあらゆる種類のチューリップがところ狭しと植えられており、種類にあわせて球根も販売している。とにかく、一年分をこの時期に稼ぐ訳だ。。写真で珍しいものを紹介するが、とにかく、あらゆる色のチューリップがあり、入場料を払っても十分元が取れる。この展覧会には世界各地から人々が訪れる。この「チューリップ祭り」を隅々まで見るには丸々1日かかる。オランダのチューリップは、こうした努力により、国際ブランドとして認知されており、切花の出荷高はEUのなかで飛びぬけて高い。
ドイツの自動車事情
ドイツは自動車天国である。アウトバーンという時速無制限の道路が主要都市を結び整備されており、メルセデスベンツ、BMW、アウディ、ポルシェ、VWなど名立たる世界メーカーを誇り、ドイツ車は日本でも一番人気の外国車である。とにかくドイツ車は最高速度が速い。というより、最高速度の速い順に値段が高くなっている。メルセデスベンツのSシリーズはEシリーズより値段が高いし、速度ももちろん速い。最近ではドイツ国内においても省エネなどから、一頃に比べて運転がおとなしくなったが、それでも、180Km以上は普通である。一頃は、アクセルペダルを底まで踏まないと満足しない民族のようで、メルセデスベンツS500やBMW750が250km以上でアウトバーンをぶっ飛ばしていた。また、最近の特徴は、ディーゼルエンジンが主流になりつつあることである。最近の欧州車のディーゼルエンジンは、パワーもあり燃費もよく、ガソリンエンジンと性能を比べても遜色ない。ドイツでは60%がディーゼルエンジン車となっているといわれており、メルセデスベンツ、BMWなどの高級車もディーゼルエンジンを積んでいるものが多い。私が乗っているBMWX3も3リットルのディーゼルエンジンで、出足などなんの問題もなく音も静かで燃費もよく大変満足している。だいたいアウトバーンでは180Kmから200Kmで走らせることが多い。ドイツに限らず、欧州ではディーゼルエンジンが主体になっている。英国を除いて、それぞれの国は、国産比率が高い。
ドイツのガレージ事情
ドイツの国内で保有されている自動車のうち1-2割が路上駐車されているが、残りのほとんどがガレージに収納されている。ガレージのうち8割位がいわゆるスィングアップ式の1枚もののガレージドアが入り口でほとんど手動である。スィングアップ式ガレージドアは日本にもあるが、一枚もので開け閉めする時に手前に引き出さなくてはならないことから道路の狭い日本では不便であるとされほとんど使われていない。ドイツにおいても最近ではオーバースライダー式の自動ドアが増えてきているものの、いまだに、手動のスィングアップ式が主体である。因みにアメリカではほとんどが自動のオーバースライダー式となっており、ドイツでも利便性などから徐々に自動のオーバースライダー式が増えてくるものといわれている。また、日本においては、ガレージ自体が少なく、そのほとんどが手動のシャッターがつけられていることが多い。ガレージにシャッターが多く使われているのは、日本とオーストラリアくらいで、余り多くはない。ドイツおよび東欧でガレージでよく見かけるのが、集合ガレージハウスである。特にポーランドなどの旧社会主義国は住宅のほとんどが公団住宅のようなアパートでアパートの戸数分だけ集合ガレージハウスがある。ガレージを5-6戸つなげてある形で、ほとんどスィングアップ式の手動ドアであり、比較的低所得層向けとなっている。また、オーバースライダー式のガレージドアに潜り戸付きのものがある。これは、オーバースライダーを閉めた状態でも、潜り戸を開けられ、そこから自転車などと取り出すことができ、なかなか便利である。こうした潜り戸付きのガレージドアも日本にあれば需要があるのではないかと思う。
欧州発祥の窓シャッター
ドイツの住居は、戸建が多く、一旦住み着いたら移動することが少ない。多くのビジネスマンは車で1時間位平気で通っている。引越しが少ない。戸建の窓には、窓シャッターがついている。窓シャッターは、日除け、目隠しのためで、日本のように防犯的な要素はない。実は、窓シャッターは古くから欧州で発達しており、外付けのブラインド的な使われ方が多く、内側から紐で上げ下げする方式がほとんどである。日本は、もともと雨戸の文化で、最初に窓シャッターが紹介されたのは、三和シャッターの創業者である高山萬司氏が欧州へ視察旅行を行った際に窓シャッターを是非日本に導入したいということで、日本に持ち帰ったのが始まりといわれており、いまでは、日本独自の形態として窓シャッターが発達している。欧州の窓シャッターは、プラスティック製が多く、ほとんどが内側から紐で上下する方式で、アルミ製は少なく、自動も少ない。一部ハイエンドのアルミ製自動窓シャッターもあるが、ほんの少数である。欧州では戸建だけでなく4-5階のアパートマンションの窓にもほとんどついている。一方、日本の窓シャッターはアルミ製がほとんどで、雨戸の代わりとして、防犯機能を重視しており、自動窓シャッターも多い。欧州の窓シャッターが昼暑いときに閉めて使われるのに対し、日本の窓シャッターは夜寝る時の防犯用に閉めて使われる。因みにアメリカでは、フロリダでハリケーン用の暴風用の窓シャッターが使われている以外は、窓シャッターはほとんど使われていない。
景気の悪いドイツ
まず第1回目のレポートは、日本と半々で住んでいるドイツについて話をしよう。ドイツはEUの中でも大国(GDPではNo.1)だが、2006年現在回復してきたとはいえ、病める大国だ。ベルリンの壁崩壊から東西ドイツ統合による建設ブームーバブルが終わり、1999年から不況にはいり、常にEUのなかにあってドイツだけがマイナス成長という状況が続いている。いまだに、西から東へ莫大な補助金を西の国民の負担でまかなわれており、東西統合の成果が本当に出てくるのはまだ、時間が掛かりそうで、ドイツは東ドイツという東西冷戦の負の遺産を引き継ぎ悪銭苦闘している状況といえる。ドイツのビジネスマンは自信喪失状態で、丁度バブルが弾けて低迷していた失われた10年の頃の日本の状態に似ている。過剰設備、過剰雇用状態が続いている。特に雇用に関しては、日本以上に社会主義よりであり、労働組合、労働委員会から賛同を得ないとレイオフなどはできない。しかも、レイオフする場合には勤続年数から計算された割増退職金を支払わなければならず、企業にとって大きな負担となる。こうした割増退職金の支払をソーシャルプランといっており、こうしたソーシャルプランがあるため、ドイツではなかなか工場閉鎖などの抜本的リストラ策が進んでいないのが実情で、コストだけみれば、ドイツは世界で1番賃金が高い国で、東欧にシフトすれば、賃金は10分の1以下になるが、ソーシャルプランがあるために、なかなか既存工場を閉鎖し新たに東欧の新規工場を建てるということがペイしにくくなっている。既存工場閉鎖には数十億円のソーシャルプランがかかり、なかなかそこまでの特損を出して大胆にリストラするまでには至っていないというのが、ドイツの状況だ。
ドイツでの生活は、ビジネス程悪くはない。なんといっても物価が安い。VATがものによって、数%から十数%と高いにもかかわらず、物価が安い。食べ物の値段はだいたい東京の半分程度で、衣料も安い。また、高齢化、少子化が進んでおり、子供の居ない老夫婦の数も多い。ドイツ人はイギリス人と同じくらい食生活は質素で、コールドミールー冷たい食事、ハムとかチーズとかで、朝、夕食がコールドミールで、ほとんどキッチンが汚れない。また、日本と違い東京集中のような状況がなく、各地分散しており、しかも、国土のほとんどが平地であるので、ゆったりしており、土地や住居費が安い。
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