ドイツのガレージ事情
ドイツの国内で保有されている自動車のうち1-2割が路上駐車されているが、残りのほとんどがガレージに収納されている。ガレージのうち8割位がいわゆるスィングアップ式の1枚もののガレージドアが入り口でほとんど手動である。スィングアップ式ガレージドアは日本にもあるが、一枚もので開け閉めする時に手前に引き出さなくてはならないことから道路の狭い日本では不便であるとされほとんど使われていない。ドイツにおいても最近ではオーバースライダー式の自動ドアが増えてきているものの、いまだに、手動のスィングアップ式が主体である。因みにアメリカではほとんどが自動のオーバースライダー式となっており、ドイツでも利便性などから徐々に自動のオーバースライダー式が増えてくるものといわれている。また、日本においては、ガレージ自体が少なく、そのほとんどが手動のシャッターがつけられていることが多い。ガレージにシャッターが多く使われているのは、日本とオーストラリアくらいで、余り多くはない。ドイツおよび東欧でガレージでよく見かけるのが、集合ガレージハウスである。特にポーランドなどの旧社会主義国は住宅のほとんどが公団住宅のようなアパートでアパートの戸数分だけ集合ガレージハウスがある。ガレージを5-6戸つなげてある形で、ほとんどスィングアップ式の手動ドアであり、比較的低所得層向けとなっている。また、オーバースライダー式のガレージドアに潜り戸付きのものがある。これは、オーバースライダーを閉めた状態でも、潜り戸を開けられ、そこから自転車などと取り出すことができ、なかなか便利である。こうした潜り戸付きのガレージドアも日本にあれば需要があるのではないかと思う。
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